モンエナ中毒から立ち直るまで1年半かかった

最寄り駅でモンスターエナジーを配っていた。
いつもありがとうございます、本当に助かっています。

アサヒ飲料 モンスター エナジー 355ml×24本

アサヒ飲料 モンスター エナジー 355ml×24本

 

学生時代、この355mlの液体が私の血液と言っても過言ではなかった頃がある。

接客のアルバイトをしていたころだ。6時間の立ち仕事で体はボロボロにもかかわらず、表情はいつも笑顔、客とは元気に話す。無理ゲーすぎ。
私は性格こそ社交的な方だが、それは「できる」だけであって、気持ち的には極力他人と関わらずに生きていたい派。

そこで私はヤクではなくモンエナの力を頼った。
モンエナを飲めば客も店長も怖くなかった。笑顔で接客ができた。

しかし仕事に慣れても、モンエナがないと不安だったため飲み続けた。
まさにヤク。オラフと白い粉の女王だ。
週に2日のアルバイト、1日一本。バイトは2年半だったので約250本を消費したことになる。もう舌から人工甘味料の味が抜けない。ららら科学の子って感じ。

学校を卒業し、バイトをやめたあと、1年半を費やしてなんとかモンエナを体から抜いた。幾度も誘惑にかられたがなんとか我慢し、1週間に1本、1か月に1本…そして今ではよほど疲れていなきゃ手を出さないという領域まで到達した。

最初に飲んだときはなにが悲しくてこんなピリッとしたコーラみたいなの飲まなきゃならんのだと思ったはずなのに、今では幸福の味。
モンエナを飲んだときのあの言いようもない幸福感はもう一生抜けないんだろう。


そして今日も貰ったモンエナを冷蔵庫にストックする。
疲れたらいつでも飲めるから大丈夫と言い聞かせながら。
ドランクドラゴン鈴木がアメトーーク!で「格闘技やってると相手をいつでも殺せると思えて心にゆとりが生まれる」と言っていたのに似てるかもしれない。

 

ちなみにアルバイト自体は楽しかった。
店の人は皆良い人だったし、専門的な商品知識も得られたし、人と話すのと愛想笑いが上手くなった。一般的なマナーも身についた。
何度か辞めたくなったが、辞めなくてよかったと思う。