どう勉強するかじゃなくて何を勉強するか

前提として学生がする勉強と大人がする勉強はかなり意味合いが違ってくるので、今日のところは学生の勉強について書きます。

 

大学院で戦時中の子供が読んでいた雑誌(今のマガジンや小学〇年生みたいなやつ)の研究をしていた。

当時の子供の読者投稿や記事の傾向を3年間読み続けて分かったことは、
大人が子供に好んでほしいものに子供はあまり興味を示さないということ。一概には言えないけど、だいたいそう。(金を出すのは大人である親なのでこのあたりのバランス配分が編集者に求められるわけだ。)

 

戦時中どころか割と最近まで子供にとっての「勉強」は「大人が子供に学んでほしいと思うもの」を指していた。
なぜ子供が勉強をしないのか、答えは簡単、興味がないからだ。
更に言うと勉強以外のものに興味があるからだ。例えばプラモデル、ゲーム、youtubeへの動画投稿、コスメ、アイドル…決して親が子供に望むものではない。(何にも興味ない無気力な子供もいるけどそういうのは論外な)

 

しかし昨今「勉強」という言葉ははるかに多義的になった。職業と言うか「金を稼ぐ方法」の多様化に比例していると思うのだが、とにかくどんなことでも突き詰めれば「勉強」と定義づけられるようになったということ。
プラモづくりを突き詰めればワンフェスのレジェンドに、ゲームを突き詰めればEスポーツの選手に、動画投稿を突き詰めればヒカキンに…と言った具合だ。

才能がものを言うのは実はかなり上り詰めた先で、何事も突き詰めて継続すればある程度のところまで行く。問題は一つのことに打ち込み続けられるか否かでしかない。

 

で、肝心の勉強法だが。せっかく今は戦時中でも高学歴=高収入な世の中でもないので、継続する覚悟を決めて興味ある事を突き詰めればそれが一番の「勉強」になると思う。

たとえ一本に決めた道で大成できなくても、死ぬ気でやった勉強はどこかで役立つはず(私の場合金がなくて研究者にはなれなかったが論文書いてたおかげで長文を書く仕事に就いた)。

勿論一つの世界に閉じこもりっきりだと視野がガッツリ狭くなるので興味ないことでも試す能動性も大事だけどな。

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by ギノ